カンボジア寺院

カンボジア

ラピュタの世界観を感じられるカンボジアのベンメリア

ベンメリア遺跡という場所をご存知でしょうか。
私達は天空の城というとマチュピチュを浮かべてしまいますが、ラピュタのモデルとなったところがほかにあるのです。

それがベンメリア遺跡です。
アンコールワットといえばみなさん聞いたことあると思いますが、アンコールワットと並ぶカンボジアの観光スポットです。

ベンメリア遺跡とは

ベンメリア遺跡は、アンコールワットから40キロほど東の森の中に入った場所に位置する寺院です。
アンコール遺跡群の中にありますが、かなり崩壊が進んでいます。
密林の中にその姿をひっそりと隠すように存在している巨大寺院は、平面展開型と呼ばれる作りで、かなり崩壊しています。
苔むしていて、原型が分らないほどに崩壊しているところが多く、この姿がまさしく天空の城ラピュタと重なります。

東のアンコールワットといわれるこの遺跡は、アンコールワットのモデルとして計画されていたともいわれています。
現在は廃墟となっていますがもとはヒンズー教の寺院として建築されたもので、それはこの寺院に施されている彫刻を見てもわかります。
そこかしこに仏教のモチーフの彫刻が掘られているのです。

ポルポトの支配が終わり、地雷撤去が進んだことでこの地に足を踏み入れることができるようになったのですが、内乱が30年も続く中、ずっと放置されていた遺跡です。
しかしこの崩壊、荒廃こそ、この寺院の遺跡群を美しく感じさせるといっても過言ではないほど、その姿が美しいのです。
発見当時のままとなっているこの遺跡、天空の崩壊した城をそのままに見るようで、特に日本人には心を打つ場所でしょう。

カンボジアのアンコールワット

カンボジアの北西部に位置している遺跡・アンコールワットは、日本人にもその名が通るほどに世界的に有名な遺産です。
ユネスコの世界遺産登録を受けており、アンコール遺跡群の中の一つ、代表する建築物がヒンドゥー教の寺院です。
カンボジアの象徴ともされるこの寺院は、カンボジア国旗の中央に書かれていることでも知られています。

美しい彫刻はクメール建築の傑作ともよばれるほどで、砂岩トラライトで作られていて、西に正門があります。
神聖な場所として回廊は非常に繊細な薄浮彫によって埋め尽くされています。

シュムリアップの中心部から北に6.5キロほどの距離にありますが、交通機関がないため、現地のタクシーやトゥクトゥク、バイクタクシーなどを利用して現地に行くことができます。
アンコールワットの日出は本当に神がいるかのように美しく、カンボジアのこれからの未来を照らしてくれていると感じさせるほど、感動を与えてくれる景色です。
暗黒時代、占領、戦争、内戦、そして貧困とつらく厳しい年代を潜り抜けてきたカンボジアは、今、永世中立を明記している国となり、少しずつ国の安定が図られています。