アメリカ

知っているようで知らないアメリカ

アメリカという国の名前を知らない人はいないでしょう。
海外旅行に出かけるとしても、アメリカであるというとなんだかほっとしたりするところもあります。
ですが、アメリカという国をよく知っているかといえば、そんなに知らなかったりもするでしょう。

アメリカといえば、まず広い国です。
知らないこともいっぱいあって当然で、びっくりするほど広範囲の中に、さまざまな人種と考え方が詰まっています。

軍事国家としても、世界に比肩する国はないといってもいいでしょう。
かつてはソビエト連邦がありましたが、崩壊したのちのロシアとはちょっと違いがあります。

民主主義国家ではありますが、本当に多くのシステムを持っており、単純に一言で片づけることはできません。
小さなものは、個人単位でコミュニティが出来上がりますし、道州制を導入しているため、州政府と連邦政府が存在するなど、日本から見ているととても複雑な形も持っているのです。
こうしたシステムが複雑に絡み合い、アメリカ合衆国という国を形成しているといっていいでしょう。

アメリカは留学先として人気が高く、留学生の約1/4がアメリカを選んでいるという調査結果もあります。
参考:一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査

人気の理由は選択肢の多さです。アメリカの大学数は4,000校以上あり、日本の大学数764校と、専門学校数2,822校を合わせてもまだ足りないほどです。
アメリカの大学では多種多様な学部・学科があり、しかも入学後に専攻を決められるので、自分の可能性を自由に模索することができるのです。
高校生や大学生など学生のうちに留学した方がサポートを受けやすい傾向があるので、学生の方は参考にしてください。
参考:日本人学生受入制度【学部課程】とは|高校生のアメリカ留学

人種のるつぼと自由の国

アメリカを称して、人種のるつぼといった時代もありました。
白人や黒人、メキシコ人、イタリア人は当たり前です。

日本人も数多くいますし、中国人もかなりの数に上るでしょう。
韓国の人たちもいますし、アイルランド人も住んでいます。

こうした多岐にわたる人種形成が、アメリカであるといっても過言ではありません。
多くの文化を取り入れ、理解していくことに関しては、驚くほどの努力を重ねてきているからです。

ただし、人種にオープンではありますが、すべてに関して平等というわけではなく、社会問題に発展することも珍しくありません。
自由の国ではありますが、差別がなくなったわけでもないのです。

広大な国土と時差

アメリカは、広大な国土を持つ国で、東西にも広く広がっています。
時差が大きいことでも知られていますが、4つの地域に分かれているのです。
あくまでも本土の時間で、ハワイ州はまた異なりますが、これに夏時間もかかわってくるため、始めていったりするとかなり戸惑うことも多いでしょう。

宗教的には、半数以上はプロテスタントですが、1/4はカトリックであり、ユダヤ教を含め小さな宗教までたくさんの宗教が存在します。
仏教ともいますが、少数の部類になるでしょう。

一つしかないD.C.

意外と知られていないこととして、アメリカにはD.C.と呼ばれる場所があります。
それがワシントンです。
アメリカ合衆国の首都であり、州は50ありますが、D.C.は一つしかありません。

このD.C.は、コロンビア特別区という意味で、1790年に創設され1801年に制定されています。
その中のワシントン市だったのですが、特別区に統合されていった経緯があることから、略してワシントンD.C.と呼ぶのです。
ワシントンというと、アメリカではワシントンD.C.を指してしまうため、ワシントン州は必ず州をつけて呼びます。

なんでアメリカなのにコロンビア特別区なのかといえば、コロンブスにちなんでつけられた名前だからです。

ワシントンD.C.は、首都機能を果たすために設計され計画されたとして、アメリカの政治力の象徴であり中枢でもあります。
ですが、金融センターとしても重要で、アメリカにとってなくてはならない場所になっているのです。