ドイツ

日本とも関係が深いドイツ

ヨーロッパの国々の中でも、17世紀当たりから関係があったのがドイツです。
18世紀以降はプロイセンとなりましたが、開国化すると同時に国交が樹立され、かなり近い関係に発展していきました。
近代化したプロセスが近かったこともあり、日本の初めての憲法であり伊藤博文が作成にあたった大日本帝国憲法は、プロイセン憲法の影響を強く受けました。

第一次世界大戦は敵対したものの、第二次世界大戦では枢軸国として同盟を結びます。
その後外交関係は断絶しますが、西ドイツの成立以後、国交が回復していくのです。

ドイツは、第二次世界大戦後、東西に分断されましたが、1990年にベルリンの壁が崩壊し、統一され連邦共和国となりました。
同じ国の名前を持ちながら、行き来することができなかった時代とは違い、殺伐とした感じはなくなったのです。

治安という意味でも、ヨーロッパの中で安定した部類になっており、かなり安全なほうだといえるでしょう。
ですが、危険な地域に入れば、やはり安全とは言えません。
特にベルリンは貧富の問題もあり、犯罪率も高いといわれています。

女性を大切に

ドイツというと、質実剛健のイメージがあるでしょう。
重工業が盛んで、マイスターという言葉がぴったりとしているイメージがあるからです。

ドイツ人ということでは、男性はとても政治好きで、とにかく議論を交わします。
何でもかんでもお堅いというわけではなく、男女平等がとてもすすんだ国でもあるのです。
そのため、レディーファーストはあたりまえなのですが、女性もかなり強かったりします。

エスコートすることが当たり前となっているのがドイツ人の女性ですので、男性としては一緒にいるときにはよく考えて行動しなければいけないでしょう。
このあたりが、ドイツ人らしい部分でもあるのです。

質実剛健ということでは、身長の高さを感じるかもしれません。
ヨーロッパの中でも背の高い人が多く、日本人はとても小さく感じます。

ドイツ語だけしか通じない?

ドイツというと、ドイツ語でしか通じないのではないかと思われがちです。
確かに、町中の表記はドイツ語になっていますが、英語はほぼ通じますので、普通に使うことができるでしょう。

このあたりが、自国のプライドが高いフランスとの違いともいえます。
ただし、ドイツ人から見ると、ドイツ語を離せて当たり前と思っている部分もありますので、通じるからといって何でもかんでも英語というわけにはいきません。

意外なことですが、日本語教育も盛んにおこなわれており、第3外国語として選択している人も多いのです。
そのため、都市部ではたまにではありますが、通じることもあるでしょう。