意外と知られていないオーストリア
日本人が知ってそうで分かっていない国の一つが、オーストリアでしょう。
ウィーンは音楽の都として知っているのにもかかわらず、オーストリアが出てこなかったりするのです。
ヨーロッパでは考えられないようなことですが、日本から見るとあまり知られていない国ともいえるでしょう。
位置的にも、日本人はあまりはっきりと知らないかもしれません。
リヒテンシュタインやスイスと西側で接し、南側にはイタリアとスロベニアがあります。
東側はハンガリーとスロベキアで、北はドイツとチェコに接しているのです。
おそらくこれだけでは、位置関係がつかめないのが日本人でしょう。
ヨーロッパには本当に多くの国があるのですが、その中でも文化の大国でもあるのですから、知っておくべき国なのです。
音楽の国
オーストリアは、第一次世界大戦までは、ヨーロッパの列強国の一つでした。
しかし、戦争に敗れ、分割されたことにより、現在のような立場へと変化していったのです。
ですが、保守的とも言われる音楽は衰退することなく続き、世界一のクラシック王国であると呼ばれることさえあります。
こうした感覚もだいぶゆるくなり、どんなジャンルにも進出するようになってきました。
以前であれば信じられない即興音楽も多くの人材を輩出しているのです。
特に作曲家の数はずば抜けており、驚くほど多くの人材が生まれていったのです。
ウィーンに行くとわかりますが、大小さまざまな劇場があり、いつでも音楽を聴くことができたりします。
こうした下地が、多くの人材を生み出し続けているともいえるでしょう。
保守性が強く他国への関心が薄い
音楽の保守性を指摘されることの多いオーストリアですが、ほとんど外国に関心がないということも音楽に通じる部分があります。
地理的条件として、さまざまな国に囲まれているということもあり、他国に関心がありません。
経済動向にも関心は薄く、音楽さえあれば生きていけるとまで言い切ります。
排他的部分に通じることですが、悲観的に考える人も多く、常にネガティブな発想からスタートし、批判を展開していくのです。
そのため、不満なことがあれば、どんどん文句も行ってきます。
ちょっと圧倒されることさえありますが、それもオーストリアでは普通の出来事なのです。