フランス

気性の激しいフランス人

芸術の国といえば、日本人であってもフランスのことを指すでしょう。
さまざまな美術館があり、数多くの芸術品を目にすることもできる国です。
芸術がフランスを中心に広まった時期があり、その流れが今でもフランスを芸術の国としています。

そのため、フランス人には芸術肌の人が多く、上品でおとなしそうに見えるかもしれません。
実際には、自己主張が強烈で、自分の意見や考え方を持つことが当然であるとしています。
そうした観点のない人は、ビジネスシーンであっても相手にはしません。

日本人は、はっきり物を言わないところを美徳としたりすることもあるでしょう。
しかし、フランスでは、言わないということは間違いであり、いうべき時にははっきりと伝えることが常識です。
ヨーロッパのほかの国よりもはっきりしていますので、なんだか優柔不断で理屈っぽいイギリス人と合わなかったりすることもあります。

日本人の持つイメージと、驚くほどギャップがあるのが、フランス人の好き嫌いの激しさでしょう。
自分の意見をはっきり言うため、合わない人に対しては、思いっきり不満をぶつけます。
嫌いな人は、どうやっても嫌いでしかないため、差が激しく出るのです。

とにかく感情的になる部分がありますので、喧嘩っ早いところも注意するべきでしょう。
その分だけ、仲良くなってしまえば、本当に仲のいい友人として長く付き合っていくことができるのです。

憧れとは違う実態

フランスは、日本人からするととてもあこがれの強い国でしょう。
フランス料理もありますし、ワインの文化も憧れになるはずです。

しかし、思っている以上に肉食文化であり、お風呂が嫌いな国民性は、日本人と合わない部分が多かったりします。
おしゃれには、驚くほど気を配っていきますが、とても体臭がきつかったりすることもあるのです。

治安という部分でも、憧れとは全く異なることを忘れてはいけません。
花の都と呼ばれることもありますが、テロの都と呼ばれていた時代さえありました。
ライシテと呼ばれる政教分離の原則があり、文化的軋轢がテロにつながっていた時代があったのです。

現在でも、こうした軋轢がなくなっていないのは、少数派に対して寛容ではない民族性があるでしょう。
自分の意見に合わない人を受け入れたいとは思わないため、常にくすぶり続けているのです。
衝撃的な事件が起きたりすることもありますが、ある意味でフランスを象徴しているような出来事であったりもします。